こちらの記事ではITパスポート、情報セキュリティマネジメント試験、基本情報技術者試験の違いとそれぞれの特徴を説明します。
IT資格の取得を検討されていて、どの資格から取得したらいいのか悩まれている方は是非参考にしてください!
※こちらの記事は2023年6月時点での記事となっています。
最新のシラバス・出題内容についてはIPA(独立行政法人 情報処理推進機構)公式サイトをご確認ください。
こんな人におすすめ
- IT資格の取得を検討している
- どの資格から取得すればいいのか悩んでいる
- ITパスポート、情報セキュリティマネジメント試験、基本情報技術者試験の違いを知りたい
ITパスポート、情報セキュリティマネジメント試験、基本情報処理技術者試験の違いまとめ
各資格の違いは以下になります。
ITパスポート | 情報セキュリティマネジメント試験 | 基本情報技術者試験 | |
試験実施日 | 通年開催(CBT方式) | 通年開催(CBT方式) | 通年開催(CBT方式) |
受験料 | 7,500円 | 7,500円 | 7,500円 |
難易度 | 易しい (CCSFレベル1) | やや難しい (CCSFレベル2) | やや難しい (CCSFレベル2) |
合格率 | 約50% | 約77% | 約55% |
試験時間 | 120分 | 120分 | 科目A:90分 科目B:100分 |
出題数 | 100問 | 60問 | 科目A:60問 科目B:20問 |
出題形式 | 多肢選択式(四肢択一) | 科目A:多肢選択式(四肢択一) 科目B:多肢選択式 | 科目A:多肢選択式(四肢択一) 科目B:多肢選択式 |
特徴 | 毎月約20,000人が受験している。 IT関連の会社へ就職を検討している学生や新社会人、エンジニアだけでなく営業や総務などの管理部門でも取得を目指す人が多いIT資格。 | 毎月約3,000人が受験している。 2016年に新設された情報セキュリティに関する基礎的スキルを認定する試験。 エンジニアだけだなく、総務や人事などの管理部門でも重要視されているIT資格。 | 毎月約10,000人が受験している。 基礎的なITスキルを認定する試験。 エンジニアでは名刺代わりの資格となっており、取得をしておいて必ず損はしない。 |
「ITパスポート」を取得するのにおすすめな人
ITパスポートは、「国家試験」である情報処理技術者試験の区分の一つであり、ITに関する基礎的な知識を証明できる試験です。
共通キャリア・スキルフレームワーク(CCSF)レベル1に相当します。
前述している通り、エンジニアを目指す方はもちろんですが、営業や総務などの管理部門の人も多く取得を目指している資格です。
取得するのにおすすめな人は以下です。
- 就職に有利な資格を取得したい学生の方
- IT系の会社の就職を検討している学生の方
- IT系の会社へ就職をした営業の方
- 各会社の管理部門(総務、経理、人事など)でお仕事をされている方
ITに関する基本的な知識を得られるため、システムエンジニアとして働いている方以外に非常におすすめな資格です。
ITに関する中身の話はもちろんですが、一般的な知識としてITに関する法律やITを取り巻く世界について学習ができるため、営業や総務、経理などで働いている方にとっても非常に有益なスキルを身につけることができます。
勉強時間としては、未経験の方であっても約100~200時間の学習で合格をすることができますので、非常におすすめです。
システムエンジニアで働いている方について言及をしていませんが、社会人1年目の中で取得するのは非常にいいと思いますが、会社によってはシステムエンジニアとして働いている方がITパスポートを取得しても特に評価や見え方に変化がでないケースもあります。
2年目以降のシステムエンジニアは、情報セキュリティマネジメント試験、基本情報技術者試験の取得をおすすめします。
「情報セキュリティマネジメント試験」を取得するのにおすすめな人
情報セキュリティマネジメント試験は、「国家試験」である情報処理技術者試験の区分の一つであり、情報セキュリティに基本的なスキルを認定する試験です。
共通キャリア・スキルフレームワーク(CCSF)レベル2に相当します。
昨今の事情もあり、ITエンジニアだけでなく管理部門や経営者などにも必要なスキルの内容となっています。
取得するのにおすすめな人は以下です。
- システムエンジニア全般(セキュリティエンジニアは必須)
- ITパスポートを取得してさらなるスキルアップを目指す方
- 業務で個人情報を取り扱う方
- 業務部門、管理部門で情報管理を担当されている方
- 管理職や経営層としてビジネスの中心にいる方
情報セキュリティマネジメント試験は2016年に新設された試験です。
新設されたということはその分非常に必要性が高まっていることを意味しています。
どの企業でもITを利用したビジネスは必須となっており、DX推進に取り組んでいる企業も非常に多くなってきています。
その中で必ず直面する問題が「情報セキュリティ」であり、このスキルがないとビジネス継続が危ぶまれる可能性まであります。
そのためITに関連するお仕事をされている全ての方はもちろんですが、業務の中で情報を扱う方も是非取得をしていただきたいです。
情報セキュリティマネジメント試験に関する申し込み方法などや勉強方法についてまとめた記事もありますので、参考にしてください。
「基本情報処理技術者試験」を取得するのにおすすめな人
基本情報技術者試験は、「国家試験」である情報処理技術者試験の区分の一つであり、基本的なITスキルを認定する試験です。
共通キャリア・スキルフレームワーク(CCSF)レベル2に相当します。
ITスキルに関する基本的な内容が出題され、ITエンジニアとして必要となる内容が網羅とされています。取得を推奨されている企業も多くあり、かつ学生の方にも就職に有利な資格として人気の資格となっています。
取得するのにおすすめな人は以下です。
- システムエンジニア全般
- ITパスポートを取得してさらなるスキルアップを目指す方
- 就職に有利な資格を取得したい学生の方
- IT系の会社の就職を検討している学生の方
- ITスキルを身につけたい方
基本情報処理技術者試験は、エンジニアとして働くうえで基本的なITスキルを身につけることができる資格です。
特にテクノロジ系に関しては数学的な要素やプログラミングの要素もでてくるため、用語を単純に覚えるだけでは回答ができないので実務を想定した学習が必要となります。
エンジニアの中では名刺代わりともなる資格になりますので、エンジニアとして働いている方やこれからエンジニアとして働くことを目指している学生の方におすすめです。
基本情報技術者試験に関する申し込み方法などや勉強方法についてまとめた記事もありますので、参考にしてください。
おすすめの学習方法
これまで各資格の特徴を紹介してきましたが、これらの資格を独学で合格するのは時間もかかりますし、本当に理解できているのかが不安になります。
合格率をアップさせる方法として以下2つ紹介します。
ウケホーダイ
月額定額サービス【ウケホーダイ】は資格取得・ビジネス・趣味実用に活かせる全60講座以上が、月額定額で受講し放題のWEBサービスになっています。
どこでも好きな時間に学習を進めることができるので、まとまった時間が取れない方や移動中の時間を活用したい場合にもおすすめです。
月額税込み1,078円~のプランで利用することができます。
ITパスポート、情報セキュリティマネジメント試験の講座が用意されています。
BizLearn
BizLearnの特徴は「チュータ」と呼ばれる指導員がついてくれます。
参考書を使った独学の学習では分からない・理解できない時に悩む時間も多くかかったり、違う認識で理解してしまうこともあります。そんな時に選任の指導員がついてくれるのは非常に安心です。
また、BizLearnでは基本情報技術者試験の科目Aの免除制度を利用することができます。
こちらの講座を受講することで科目Aを免除することができるので、科目Bに専念することもできます。
ITパスポート、基本情報処理技術者試験の講座が用意されています。
最後に
IT系の資格を検討している方にとってまず候補となるITパスポート、情報セキュリティマネジメント試験、基本情報処理技術者試験についてまとめました。
それぞれ違った特徴がありますので、取得するのに必要な内容を検討して頂ければと思います。
結局何から取得をした方がいいか分からない場合は、まずITパスポートの取得を目指していただければ大丈夫です。
その後、システムエンジニアとして働く場合は基本情報処理技術者試験、システムエンジニア以外の管理部門などで情報を扱う仕事の場合は情報セキュリティマネジメント試験を取得していただければ問題ないと思います。
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