こちらの記事では情報処理技術者試験における各試験の合格率一覧と各試験の難易度を紹介します。
情報処理技術者試験の受験を検討されていて、合格率や難易度を確認したい方は是非ご参考にしてください！
※こちらの記事は、2023年7月時点での記事となっています。
最新の統計情報についてはIPA（独立行政法人 情報処理推進機構）公式サイトをご確認ください。
こんな人におすすめ
- 情報処理技術者試験の受験を検討している
- 各試験の合格率を知りたい
- 各試験の難易度を確認したい
情報処理技術者試験の区分一覧
情報処理技術者試験の一覧は以下になります。
レベル１．ITパスポート
レベル２．基本情報技術者試験
情報セキュリティマネジメント試験
レベル３．応用情報技術者試験
レベル４．高度情報処理技術者試験
情報処理安全確保支援士試験
ITストラテジスト試験
システムアーキテクト試験
プロジェクトマネージャ試験
ネットワークスペシャリスト試験
データベーススペシャリスト試験
エンベデッドシステムスペシャリスト試験
ITサービスマネージャ試験
システム監査技術者試験
情報処理安全確保支援士試験
各試験の概要・合格率
ITパスポート
| ■対象者像 |
| 以下のように定義されている。 「職業人及びこれから職業人となる者が備えておくべき、ITに関する共通的な基礎知識をもち、ITに携わる業務に就くか、担当業務に対してITを活用していこうとする者」 |
| ■受験者数 |
| 令和４年度：約250,000人 |
| ■合格率 |
| 令和４年１２月：50.7% 令和５年 １月：52.6% 令和５年 ２月：51.2% 令和５年 ３月：46.7% 令和５年 ４月：51.1% 令和５年 ５月：54.4% |
| 難易度 |
| ★☆☆☆☆ |
基本情報技術者試験
| ■対象者像 |
| 以下のように定義されている。 「ITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者」 |
| ■受験者数 |
| 令和４年度：約117,000人 |
| ■合格率 |
| 令和５年４月：56.4% 令和５年５月：54.7% |
| 難易度 |
| ★★☆☆☆ |
情報セキュリティマネジメント試験
| ■対象者像 |
| 以下のように定義されている。 「情報システムの利用部門にあって、情報セキュリティリーダーとして、部門の業務遂行に必要な情報セキュリティ対策や組織が定めた情報セキュリティ諸規程（情報セキュリティポリシーを含む組織内諸規程）の目的・内容を適切に理解し、情報及び情報システムを安全に活用するために、情報セキュリティが確保された状況を実現し、維持・改善する者」 |
| ■受験者数 |
| 令和４年度：約31,000人 |
| ■合格率 |
| 令和５年４月：76.2% 令和５年５月：78.2% |
| 難易度 |
| ★★☆☆☆ |
応用情報技術者試験
| ■対象者像 |
| 以下のように定義されている。 「ITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者」 |
| ■受験者数 |
| 令和４年度：約103,000人 |
| ■合格率 |
| 令和２年度秋期：23.5% 令和３年度春期：24.0% 令和３年度秋期：23.0% 令和４年度春期：24.3％ 令和４年度秋期：26.2％ 令和５年度春期：27.2% |
| 難易度 |
| ★★★☆☆ |
ITストラテジスト試験
| ■対象者像 |
| 以下のように定義されている。 「高度IT人材として確立した専門分野をもち、企業の経営戦略に基づいて、ビジネスモデルや企業活動における特定のプロセスについて、情報技術（IT）を活用して事業を改革・高度化・最適化するための基本戦略を策定・提案・推進する者」 |
| ■受験者数 |
| 令和４年度：約6,000人 |
| ■合格率 |
| 令和３年度春期：15.3% 令和４年度春期：14.8％ 令和５年度春期：15.5% |
| 難易度 |
| ★★★★★ |
システムアーキテクト試験
| ■対象者像 |
| 以下のように定義されている。 「高度IT人材として確立した専門分野をもち、ITストラテジストによる提案を受けて、情報システムを利用したシステムの開発に必要となる要件を定義し、それを実現するためのアーキテクチャを設計し、開発を主導する者」 |
| ■受験者数 |
| 令和４年度：約5,000人 |
| ■合格率 |
| 令和３年度春期：16.5% 令和４年度春期：15.0％ 令和５年度春期：15.8% |
| 難易度 |
| ★★★★☆ |
プロジェクトマネージャ試験
| ■対象者像 |
| 以下のように定義されている。 「高度IT人材として確立した専門分野をもち、組織の戦略の実現に寄与することを目的とするシステム開発プロジェクトにおいて、プロジェクトの目的の実現に向けて責任をもってプロジェクトマネジメント業務を単独で又はチームの一員として担う者」 |
| ■受験者数 |
| 令和４年度：約11,000人 |
| ■合格率 |
| 令和２年度秋期：15.1% 令和３年度秋期：14.4% 令和４年度秋期：14.1％ |
| 難易度 |
| ★★★★☆ |
ネットワークスペシャリスト試験
| ■対象者像 |
| 以下のように定義されている。 「高度IT人材として確立した専門分野をもち、ネットワークに関係する固有技術を活用し、最適な情報システム基盤の企画・要件定義・開発・運用・保守において中心的な役割を果たすとともに、固有技術の専門家として、情報セキュリティを含む情報システムの企画・要件定義・開発・運用・保守への技術支援を行う者」 |
| ■受験者数 |
| 令和４年度：約14,000人 |
| ■合格率 |
| 令和３年度春期：12.8% 令和４年度春期：17.4％ 令和５年度春期：14.3% |
| 難易度 |
| ★★★★☆ |
データベーススペシャリスト試験
| ■対象者像 |
| 以下のように定義されている。 「高度IT人材として確立した専門分野をもち、データベースに関係する固有技術を活用し、最適な情報システム基盤の企画・要件定義・開発・運用・保守において中心的な役割を果たすとともに、固有技術の専門家として、情報システムの企画・要件定義・開発・運用・保守への技術支援を行う者」 |
| ■受験者数 |
| 令和４年度：約12,000人 |
| ■合格率 |
| 令和２年度秋期：15.8% 令和３年度秋期：17.1% 令和４年度秋期：17.6％ |
| 難易度 |
| ★★★★☆ |
エンベデッドシステムスペシャリスト試験
| ■対象者像 |
| 以下のように定義されている。 「高度IT人材として確立した専門分野をもち、IoTを含む組込みシステムの開発に関係する広い知識や技能を活用して、市場動向・関連業界の動向を踏まえて最適な組込みシステムの事業戦略や製品戦略を策定し、ハードウェアとソフトウェアの要求仕様の策定、及び要求仕様に基づいた組込みシステムの設計・構築・製造を主導的に行う者」 |
| ■受験者数 |
| 令和４年度：約3,000人 |
| ■合格率 |
| 令和２年度秋期：16.4% 令和３年度秋期：18.3% 令和４年度秋期：19.7％ |
| 難易度 |
| ★★★★☆ |
ITサービスマネージャ試験
| ■対象者像 |
| 以下のように定義されている。 「高度IT人材として確立した専門分野をもち、サービスの要求事項を満たし、サービスの計画立案、設計、移行、提供及び改善のための組織の活動及び資源を、指揮し、管理する者」 |
| ■受験者数 |
| 令和４年度：約2,800人 |
| ■合格率 |
| 令和３年度春期：15.0% 令和４年度春期：14.8％ 令和５年度春期：15.2% |
| 難易度 |
| ★★★★☆ |
システム監査技術者試験
| ■対象者像 |
| 以下のように定義されている。 「高度IT人材として確立した専門分野をもち、監査対象から独立した立場で、情報システムや組込みシステムを総合的に点検・評価・検証して、監査報告の利用者に情報システムのガバナンス、マネジメント、コントロールの適切性などに対する保証を与える、又は改善のための助言を行う者」 |
| ■受験者数 |
| 令和４年度：約2,800人 |
| ■合格率 |
| 令和２年度秋期：15.3% 令和３年度秋期：16.0% 令和４年度秋期：15.9％ |
| 難易度 |
| ★★★★★ |
情報処理安全確保支援士試験
| ■対象者像 |
| 以下のように定義されている。 「サイバーセキュリティに関する専門的な知識・技能を活用して企業や組織における安全な情報システムの企画・設計・開発・運用を支援し、また、サイバーセキュリティ対策の調査・分析・評価を行い、その結果に基づき必要な指導・助言を行う者」 |
| ■受験者数 |
| 令和４年度：約35,000人 |
| ■合格率 |
| 令和２年度秋期：19.4% 令和３年度春期：21.2% 令和３年度秋期：20.1% 令和４年度春期：19.2％ 令和４年度秋期：21.1％ 令和５年度春期：19.7% |
| 難易度 |
| ★★★★☆ |
最後に
最新の試験結果を含めて合格率の一覧をまとめました。
ITパスポートは学生や社会人のなかでもエンジニア職以外の方も多数受験されていることもあり、受験者数が非常に多くなっています。
また、昨今のニュース等でも取り上げられている通りセキュリティに関する需要も高まってきているため、情報セキュリティマネジメント、情報処理安全確保支援士試験の受験者数も多くなってきているように見受けられます。
高度試験に関しては、合格率が10～20%と非常に合格が難しい試験となります。難易度が高くなるため、これらの試験には入念な準備が必要となります。
それぞれ計画を立てた学習が必要となります。
コメント