【はじめて読む人はこれ!】森沢明夫作品3選【初心者🔰】

読書

おうち時間何して過ごそうかなとお悩みの方、これを機に読書を始めてみませんか?このブログでは読書初心者でも読みやすい入門編となる本を作家別に紹介しています。

こんな人におススメ!

  • 最近読書を始めて色々な作家さんにチャレンジしてみたい
  • 1冊読んではまらなかったら時間の無駄になるかなと読むことを躊躇している
  • 心がほっこりする小説を読みたい

今回は『森沢明夫』作品をご紹介します!

森沢明夫の作風って?

森沢明夫さんは、大学卒業後、出版社に就職し月刊誌などの編集に携わっていました。ライターに発注、納品された現行に赤入れをする、という編集者をしている中で、自分の理想とズレが生じてしまうことがあったそうで、満足の行く仕事ができないもどかしさから書く側にまわることを決意されたそうです。

森沢明夫さんの小説は、どれも感動し温かい涙がホロリしてしまいます。
魅力として、

  • とにかく”泣ける”作品が多い
  • メモしたくなる”一言”が作中に多い
  • 登場人物の心情が繊細に描かれている

の3点です。

”泣ける小説”と売り文句をつけている作品はたくさんあります。
みなさんは、”泣ける小説”と言われると少し身構えてしまいませんか?
”泣ける”ということは、感情を大きく揺さぶられるので読んでいて体力&気力が削られてしまうこともあります。
(私は読むのに気合が必要になるタイプです。。。)

その中で森沢さんの作品は、誰もが感じる日常での些細なモヤモヤが解消されたり、誰もが抱えるコンプレックスを肯定してくれたりします。
とても優しい気持ちになれ自然と涙が出てくるんです。
読み終わった後、普段何気なく過ごす日常は幸せなことで溢れてるんだなと気づかされます。
「読み終わった~疲れた~」という感情より、「この温かくなった気持ちをずっと感じていたい」と思える素敵な作品が多いです。

ハートフルな小説を読んでみたいなと思われる方には是非おすすめな作家さんです。

おすすめ作品3選

虹の岬の喫茶店

あらすじ
小さな岬の先端にある喫茶店。そこではおいしいコーヒーとともに、お客さんの人生に寄り添う音楽を選曲してくれる。その店に引き寄せられるように集まる、心に傷を抱えた人々ー彼らの人生は、その店との出逢いを女主人の言葉で、大きく変化し始める。疲れた心にやさしさが染み入り、温かな感動で満たされる。癒しの傑作感涙小説。

おすすめポイント
主人公の悦子さんというおばあちゃんは、素敵な年を重ね方をしていて、どんな人でも包み込む包容力があるとっても素敵な人柄です。悦子さんが営む喫茶店に様々な年代のお客さんが訪れ、コーヒーとその人に合った音楽で癒してくれます。心に傷を負った登場人物たちは、悦子さんの何気ない言葉に癒され驚かされ、心に温かさを取り戻していきます。
6話の短編小説になっているので、通勤・通学の電車の中で少しずつ読み進めていくのもおすすめです。

エミリの小さな包丁

あらすじ
恋人に騙され、仕事もお金も居場所さえも失った25歳のエミリ。15年ぶりに再会した祖父の家に逃げ込んだものの、寂れた田舎の海辺の暮らしに馴染めない。そんな傷だらけのエミリの心を救ったのは祖父の手料理と町の人々の優しさだった。カサゴの味噌汁、サバの炊かず飯。家族と食卓を囲むというふつうの幸せに触れるうちに、エミリにも小さな変化は起こり始め……胃袋からじんわり癒される、心の再生を描いた感動作!

おすすめポイント
主人公は25歳と比較的若くして生きる辛さ・人生のどん底を感じてしまいます。
一度心を病んで生きていくのに辛さを感じてしまうと立ち直るのはなかなか難しいものです。主人公は、数少ない言葉の中で優しさを与えてくれるおじいちゃんとおじいちゃんの作った料理で少しずつ元気を取り戻します。規則正しい生活とおいしいご飯とおじいちゃんからの優しい言葉。このすべてが些細なことだけど、合わさると効果抜群!読み終わった後は、とても優しい気持ちとなりました。
あと、とにかく料理が美味しそう!想像するだけでお腹がすいてくる……

大事なことほど小声でささやく

あらすじ
身長2メートル超のマッチョなオカマ・ゴンママ。昼はジムで体を鍛え、夜はジム仲間は通うスナックを営む。名物は悩みに合わせた特別なカクテル。励ましの言葉を添えることも忘れない。いつもは明るいゴンママだが、突如独りで生きる不安に襲われる。その時、ゴンママを救ったのは、過去に人を励ました際の自分の言葉だった。笑って泣ける人情物語。

おすすめポイント
ゴンママを中心にジムに通う常連さんたちそれぞれの人生模様を短編小説で描いています。
私のお気に入りの章は「四海良一の蜻蛉(とんぼ)」です。娘の死を乗り越えて夫婦の絆が再度深まるお話です。涙なしでは絶対に見れません。。悩める人たちに温かい言葉をかけるゴンママ。ただ、ゴンママ自身も「孤独」という苦しみと闘っています。
人とコミュニケーションを取ることで悩んだり不安に感じたりするけど、人とコミュニケーションを取ることで問題が解決したり幸せな気持ちになれる。
そんなことを教えてくれる作品です。

他の作家さんにもチャレンジしてみよう!

作家さんによって作風・世界観は全く違います。是非色々な作品を通して、異次元旅行を楽しんでください!

他の作家さんの初心者向け3選をまとめた記事もあるので、是非ご覧ください。

まとめ

小説を読み始めた頃は、ミステリー系やホラー系などどんでん返しがあるようなハラハラドキドキする刺激的なものを求めていました。ただ、心温まるハートフルな小説こそ紙の本で手元に残し、繰り返し読んでいきたくなります。

ちなみに、森沢さんってどんな人だろうとTwitterなんかで調べると、あごひげにハンチング帽と意外と強面なビジュアルでギャップを感じていいなと思いました。笑 気になった方は是非読んでみてください。

ここまで、読んでいただきありがとうございました。

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