こちらの記事では基本情報技術者試験の合格のための勉強方法について紹介します。
今後受験を予定されている方や、現在勉強中の方は是非ご参考にしてください!
※こちらの記事は2023年7月時点での記事となっています。最新のシラバス・出題内容についてはIPA(独立行政法人 情報処理推進機構)公式サイトをご確認ください。
こんな人におすすめ
- 基本情報技術者試験の受験を検討している
- 基本情報技術者試験の受験を予定しており、勉強方法に悩んでいる
- 最短の勉強時間で合格したい!
基本情報技術者試験の概要
基本情報技術者試験は、「国家試験」である情報処理技術者試験の区分の一つであり、基本的なITスキルを認定する試験です。
共通キャリア・スキルフレームワーク(CCSF)レベル2に相当します。
ITスキルに関する基本的な内容が出題され、ITエンジニアとして必要となる内容が網羅とされています。
取得を推奨されている企業も多くあり、かつ学生の方にも就職に有利な資格として人気の資格となっています。
その他、詳細な試験の内容・申し込みから合格発表までの流れをまとめた内容を以下に掲載しています。ぜひ参考にご覧ください。
基本情報技術者試験合格までの筆者の経歴
受験日までのわたしの経歴を簡単にご紹介します。
入社した会社で「基本情報処理術者試験」が推奨されていたため、1年目から毎回受験をしていましたが、なかなか合格できず、実際に合格をしたのは3年目の春季試験でした。(5回目での合格でした)
毎回2~3日前から急いで勉強を始めて、特に計画もたてず付け焼き刃の学習内容で挑んでいたため、不合格でした。
この状況から脱却したいと思い、計画を立てて勉強を進めて無事合格できました。
基本的なITスキルの習得ができ、エンジニアとしても名刺代わりの資格となるため是非受験を検討いただければと思います。
基本情報処理技術者試験合格までの勉強時間の目安について
勉強時間の目安としては、以下ぐらいになると思います。
- 普段ITに関わるお仕事をされている方:2週間~1ヶ月
- ITに関するお仕事をされていない方:2ヶ月
一般的に基本情報処理技術者試験に向けた勉強時間の目安は、IT関連の知識ゼロの受験希望者の場合は200時間と言われています。
仮に1日あたり3時間勉強した場合に、約67日間必要となります。
私自身は普段ITに関わる仕事に従事していることもあり、これから紹介する勉強方法で約3週間の勉強時間で合格をすることができましたが、余裕をもったスケジュールを組むことをおすすめします!
基本情報処理技術者試験の出題内容の確認
出題内容について改めて、おさらいします。IPAの公式サイトにもありますが、以下にシラバスが掲載されています。
「基本情報技術者試験(レベル2)」シラバス(Ver.8.0)(外部リンク)
※2023年6月時点での内容となっています。
■テクノロジ系
大分類1:基礎理論
中分類1:基礎理論
中分類2:アルゴリズムとプログラミング
大分類2:コンピュータシステム
中分類3:コンピュータ構成要素
中分類4:システム構成要素
中分類5:ソフトウェア
中分類6:ハードウェア
大分類3:技術要素
中分類7:ヒューマンインターフェース
中分類8:マルチメディア
中分類9:データベース
中分類10:ネットワーク
中分類11:セキュリティ
大分類4:開発技術
中分類12:システム開発技術
中分類13:ソフトウェア開発管理技術
■マネジメント系
大分類5:プロジェクトマネジメント
中分類14:プロジェクトマネジメント
大分類6:サービスマネジメント
中分類15:サービスマネジメント
中分類16:システム監査
■ストラテジ系
大分類7:システム戦略
中分類17:システム戦略
中分類18:システム企画
大分類8:経営戦略
中分類19:経営戦略マネジメント
中分類20:技術戦略マネジメント
中分類21:ビジネスインダストリ
大分類9:企業と法務
中分類22:企業活動
中分類23:法務
こちらの出題内容からも分かる通り、非常に幅広い分野から出題されます。
マネジメント系、ストラテジ系に関しては用語を覚える要素が多いため、一つ一つの用語の確認を確実にできれば回答ができると思います。
テクノロジ系に関しては数学的な要素やプログラミングの要素もでてくるため、用語を単純に覚えるだけでは回答ができません。テクノロジ系の用語を覚えるのはもちろん重要ですが、参考問題やサンプル問題を用いて問題形式への慣れや解き方のコツを理解する必要があります。
科目ごとの出題形式はサンプル問題にもある通りになりますが、以下のような形式になります。
基本情報技術者試験の勉強方法 ①参考書
時間がない時、過去問題から始める方も多いですが、まずは参考書を読んで理解しましょう。
これには以下大きな2点のメリットがあります。
過去問題のみを使用した学習の場合、最新の動向に関画する出題に対応ができません。ITに関連する内容は日々更新されていますので、常に最新の情報で学習できるようにしましょう。
過去問題のみの勉強では、一つ一つの用語の意味が正しく理解できません。過去問題と違う形式で出題された場合でも対応できるように参考書を使用して正しく理解しましょう。
私が実際に使用した参考書の最新版はこちらです。
各項目ごとで確認問題がついているため、知識の定着ができます。
わたしの勉強方法としては、まずはこちらの参考書を読み知識を定着させます。
その際のポイントとして、2周することをおすすめします。
1周目は各用語の意味や書いている内容が理解できなくてもとにかく読んで全体を大枠として捉えてください。
2周目に入るころには大枠が捉えられているので、1週目の時に理解ができなかった箇所についても理解できるようになっていると思います。
IPA公式サイトにサンプル問題も掲載されています。出題形式をとらえるためにも必ずチェックしましょう。
IPA 公式サイト「試験要綱・シラバスについて」(外部リンク)
参考書を使用した勉強時間の目安としては、以下ぐらいになると思います。
- 普段ITに関わるお仕事をされている方:1週間~2週間
- ITに関するお仕事をされていない方:1ヶ月
基本情報技術者試験の勉強方法 ②過去問題
参考書を使用した勉強により、ある程度知識が定着した後に過去問題を使用した勉強方法をおすすめします。
これは前述しましたが、参考書で正しい知識を習得しておかないと過去問題以外が出題されたときに対応できないためです。
過去問題は令和元年より以前の問題になりますが、IPA公式サイトにも掲載されています。
IPA 公式サイト「過去問題」(外部リンク)
また、「過去問道場」は解説も詳細に説明しており、大変おすすめです。
基本情報技術者試験過去問道場(外部リンク)
過去問題に実際に取り組み、出題形式・知識の定着を目指します。間違えた問題、選択肢にでてきた曖昧な単語は必ず参考書を使用してチェックしましょう。
私の実体験になりますが、正答率が80%ぐらいあると本番で60%は正解できると思いますので、80%以上は正解できるように繰り返し取り組んでください。
過去問題を使用した勉強時間の目安としては、以下ぐらいになると思います。
- 普段ITに関わるお仕事をされている方:1週間~2週間
- ITに関するお仕事をされていない方:1ヶ月
基本情報技術者試験の勉強方法 ③科目B対策
まずは、科目A対策として各用語のチェック、全体をとらえての学習をすすめましょう。基本的に科目Bは科目Aの応用となるため、科目Aの内容が理解できていないと正解するのは難しいです。
上述しているサンプル問題を確認します。同じ問題が出題されることはないと予想されますが、出題形式を確認しておく必要があります。
科目Bでは、データ構造及びアルゴリズムが16問出題されます。そのため、アルゴリズムの理解を深めることが必要不可欠です。午前A対策、サンプル問題の確認に加えて追加で参考書や講座を活用して追加での学習をすることもおすすめです。
最後に
実際に上記勉強方法で私は3週間の勉強時間で合格することができました。
出題範囲が広いですが、上記勉強方法で項目ごとの各ポイントを抑えることにより合格に近づけると思います。
最初は参考書に書いてある意味が理解できなくてもあきらめず読み切って、もう一度読みなおすことで理解できるようになっていると思います。
皆様の検討をお祈りしています!
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